会社沿革


21世紀にはばたくサガミ

サガミのコーポレートマークは40周年を記念して制定されました。4枚の蝶の羽にサガミがめざす4つの理念「SAFETY(安全性)」「AMENITY(快適性)」「ECOLOGY(自然環境)」「CLEAN(清潔さ)」をシンボライズし、未来にはばたくイメージを表現しています。

1953年、横須賀市追浜町でサガミは誕生しました

昭和4年(1929年)8月19日、日本中に時ならぬ興奮と夢をもたらした事件がありました。ドイツから世界一周の乗客を乗せた巨大な飛行船「ツェッペリン伯号」が開いしたのです。ツェッペリン伯号は、LPガスと水素の混合ガスにより、シベリア大陸を横断し、101時間50分かけて霞ヶ浦の海軍航空飛行場に着陸。米国からLPガスを取寄せて補給しました。燃料としてのLPガスを日本で初めて扱ったのはこのときです。しかし、家庭用燃料として使われるようになったのは、それから24年後、サガミ創業の後のことでした。

サガミの創業者、水澤誠三郎は、戦時中、石油の発掘に携わり、早くからLPガスの特性を知り、研究を重ねていました。プロパンガスと呼ばれて普及したLPガスは、石油から発生する液化ガスで、液体にすることにより、気体のときの約250分の1の体積になります。そのため、液体で輸送、気体にして使うという大きな利便性があります。戦後、その利用が時代の注目を集めた時期、燃焼器具の開発熱も活発となり、国産ボンベの開発、バルブや調整器の開発などが相次ぎました。中でも、LPガス孔0.8ミリが発明されたことは、家庭燃料への道を開く革命的な引き金となりました。

これらの機器開発を得て、プロパンガス販売事業者が全国に続々と名乗り上げたのですが、その先陣を切ったのが水澤誠三郎だったのです。
水澤誠三郎
水澤誠三郎
(明治43~平成5)
日本石油、帝国石油を経てサガミを創業。
LPガスの普及・拡大、業界の発展に尽くした業績は今もなお高く評価されている。

沿革

1953年
水澤誠三郎、有限会社相模プロパン瓦斯商会を設立。本社を横須賀市追浜町に置く。帝国石油(株)で生産される液化石油ガス(プロパン)を家庭用燃料として販売。

相模プロパン瓦斯商会の仕事は、追浜の自宅を拠点に始まりました。エリアは2年後に南下浦町、初声町と合併して三浦市となる三崎町が中心でした。
当時、家庭用LPガス販売には、容器、調整器、ゴムホース、コンロなど、一連のガス供給システムのセットが必要で、当初はこうした設備の販売や貸付と共に、家庭への進出が始まったのです。と同時に旅館、飲食店など業務用への開拓を開始。薪、炭、石炭、練炭と違って、マッチ1本で簡単に点火でき、かつ高エネルギーが得られるLPガスは、三浦半島の旅館、飲食店主の方々の話題となり、次々と採用されたのです。

追浜銀座通り
昭和20年頃の追浜銀座通り
1955年
三浦市に三崎営業所開設。

当時は現在の酸素ボンベにガスを充填し、リヤカーで追浜〜三浦ビートサーファーを往復していましたから、会社に戻るのは夜の9時過ぎ。往復時間の削減と需要の拡大に対応するために三浦営業所を開設。競合燃料の石油コンロが一般家庭に使用され始めたのはこの頃です。
1958年
商号を相模プロパン瓦斯株式会社に改める。資本金100万円。

卸売、工業用販売へと業務も拡大。容器も10kg、45kgの購入を始めました。当時の容器は、社員の1ヶ月分給与より高額でした。

商号を相模プロパン瓦斯株式会社に
商号を相模プロパン瓦斯株式会社に
1960年
本社を横須賀市衣笠町に移す。

1961年から1963年は、業務が拡大に次ぐ拡大でした。そのため誠三郎社長の故郷である新潟から、若き精鋭を大量採用。10人の若者が、将来を夢見て新潟〜上野を12時間以上もの長旅を経て上京しました。
当時ボンベを配達する車両は50ccバイクや角ハンドルのマツダのオート三輪で、卸先へはマツダの2トン車。ガスの充填作業は50kgボンベを倒立させて、10kgボンベへ充填していましたが、その後、500kg容器を6本置き、ポンプで充填。当時としては最新の設備だったともいわれます。
LPガスのほか、米軍横須賀基地からの要請で、将校の自宅用へ暖房用のケロシン(灯油)をドラムで配達する業務も請負いました。
将校宅はいずれも山の上。階段はロープで引き上げる難作業でした。
1961年
出光興産(株)の販売店となる。液化石油ガスの安定供給をはかるため衣笠充填所に20tLPガス貯槽を設置。

まだ金子トンネルが現在のように大きくなかった頃で、武山方面から輸送されてきたタンクは、トンネルの上り方面からは大きすぎて通過できず、反対側、下り方面のトンネルを一時通行止めにしてようやく通れたのです。
設置された20トンタンクを見上げて、誰もが大きさにびっくりしたといいます。
衣笠充填所
衣笠充填所
1967年
灯油など石油製品の販売を営業種目に加え総合燃料店となる(本社10KLタンク1基)。茅ヶ崎市堤に茅ヶ崎営業所を開設横須賀市水道工事指定店となったことを契機に給排水工事及び住宅設備機器の設計施工をはじめる
茅ヶ崎営業所 茅ヶ崎営業所
茅ヶ崎営業所
1969年
資本金400万円に増資。

増資を機に、現在のような会社組織の基礎固めがなされ、社員の生活も一変しました。日曜、祝祭日が休めるようになり、給料も毎月25日に1回。就業規則、給与規定などもできました。それまでの日常勤務は、現在のような課別制度はなく、ガスの配達、集金、新規開拓、器具の取付、はたまた灯油の配達と、1人何役もの仕事をこなし、持ち顧客件数は400〜500軒でした。
1970年
簡易ガス事業に進出、堀の内団地に供給開始。
堀の内団地
堀の内団地
1973年
資本金800万円に増資。液化石油ガス業務(配送、事務システム)の近代化をはかる目的で本社にコンピューターシステムによる出光横須賀LPガスサービスセンターを開設。

20周年を迎える前年の昭和47年、液化石油ガス法が施行され、メーター化が全面義務付けられました。
そして翌年に出光横須賀LPガスサービスセンターを開設。出光システムによる配送センターとしては神奈川県下第1号で、衣笠充填所を拠点にコンピュータによる配送システムへの切り替えを開始しました。その開所披露も兼ねて、横須賀市立文化会館にて創立20周年記念祝賀会を開催。政界、業界の知己150人の参加を得ました。
20周年記念祝賀会
創立20周年記念祝賀会
出光横須賀LPガスサービスセンターを開設
出光横須賀LPガスサービスセンターを開設
1974年
営業多角化に伴ない社名を株式会社サガミに改める。資本金1600万円に増資。

社員株主制度を取り入れ、8名が社員株主に。
1975年
横須賀市武に住宅設備センターを開設

住宅新築戸数が年々増加していくことから、消費者の皆さまのニーズに応え、住宅設備関連のトータルショールームを開設。料理講習を行うなど、地元の方々に開放しました。当社初のイベント、特別大感謝セールを3日間、葉山マリーナの展示場で開催。会社総動員で実行にあたりました。
三崎・追浜・葉山・本社など各方面に貸切バスの発着場を設けて顧客の動員にあたり、来場者は1,000人近く、2,000万円の売上を上げました。全社員が役割分担を決めて催しを実行するのは初めての企画であり、貴重な体験でした。
住宅設備センター
住宅設備センター
1982年
茅ヶ崎営業所を湘南支店に昇格しオートガススタンドを開設するとともに灯油タンクを10KLから20KLタンクに変更。
オートガススタンド オートガススタンド
オートガススタンド
1986年
湘南支店にコンピューターを導入しオンライン化する。武山住宅設備センターを出光ホームガスショップに改装する。

システムキッチンなどの拡販に取り組み、地元工務店、サブコン建築業者など、取引業者は約60社に。業界の物販販売については、県下では常に上位にランクされました。
ショールーム内
ショールーム内
1989年
湘南支店を全面 改装する20tタンク2基10tタンク1基を増設。

この年、創業者である水澤誠三郎が会長に。長男の清行が社長に、次男の清志が専務に就任。
ホームガスショップ
ホームガスショップ
1993年
創業40年を記念して新社屋を建設する。

創業40周年と労働環境の整備のため、懸案だった新社屋建設は、平成4年6月に着工、平成5年3月に完成しました。新社屋は鉄筋3階建、延べ面積約730平米。1階はワンフロアの広々とした事務所、3階には独身寮、休憩室を完備。2階は「蝶のひろば」とし、地域の方々の憩いの場として開放しました。竣工式には、関係各方面より約200名の参加を得ました。
この年の10月30日、創業者の水澤誠三郎が逝去。11月12日、本社にて社葬を取り行い、約800名の方にご会葬いただきました。
出光横須賀LPガスサービスセンターを開設
ボンベをイメージした新社屋
40周年記念式典
40周年記念式典
1996年
充填工場を全面改装しコンピューターによる充填の自動化を図る。

手動式充填から、バーコード読み取り自動式充填機8基に。追浜、葉山営業所を本社に集約。
また翌年には優良申告法人として、横須賀税務署長から表彰状を授与される。
コンピュータ室 コンピュータ室
コンピュータ室
2001年
湘南支店、充填工場を改装しコンピューターによる充填の自動化を図る。

湘南視点に、単式充填機に変えて電子式自動充填機2台を設置し、コンピュータ管理を導入。
2003年
創立50周年を迎える。

前年から実施していた「高島屋ローズセレクションプレゼント」を実施。また第1回サガミフェアを開催。暖房機器、台所器具などを展示即売し、家族ぐるみのイベントとして地元の方に楽しんでいただく。
サガミフェア開催
第1回サガミフェア開催
2005年
水の宅配“アクアクララ”販売開始。LPG用バルク車を導入。シャープ特約店となり家電製品全般を販売開始する。
アクアクララ販売開始
アクアクララ販売開始
2007年
家庭用燃料電池の実証機サガミ第一号を横須賀市長井に設置。
アクアクララ販売開始 ソーラーファーム
ソーラーファーム
2009年
太陽光発電システムの販売を開始。
2010年
宮越屋珈琲町田店 開店。
宮越屋珈琲町田店
宮越屋珈琲町田店
2011年
横須賀市武に太陽光発電・オール電化・住宅設備機器のショールーム「SAGAMIソーラーセンター」を開店する。
SAGAMIソーラーセンター
SAGAMIソーラーセンター
2012年
サガミでは私たちがこれまで培ってきたノウハウを提供することを目的とし、カンボジアにSAGAMI CAMBODIA CO.LTDを設立いたしました。仕事がなく孤児院に戻ってきてしまう若者にプロパンガス運送の仕事を提供することで、貧富の差を埋めることを目指す。
カンボジアSAGAMI CAMBODIA CO.LTD カンボジア
SAGAMI CAMBODIA CO.LTD


有限会社海の種と業務提携。
有限会社海の種と業務提携 サンゴの養殖移植活動
サンゴの養殖移植活動
2013年
沖縄県名護市に、同年7月には新潟県新発田市にも同様の発電所を設置しました。
沖縄ソーラーファーム
沖縄ソーラーファーム
2014年
横須賀本港沿いのヴェルニー公園(横須賀市汐入町)に2月22日、 地元海鮮物を提供する「かき小屋」が期間限定でオープン。
かき小屋 かき小屋
かき小屋


メガソーラー発電所(6月 釧路 ・ 12月 熊本)発電開始。
メガソーラー発電所
メガソーラー発電所
熊本県人吉メガソーラー
熊本県人吉メガソーラー


「災害時対応型LPガス中核充てん所」として経済産業省より認定を受ける。
「災害時対応型LPガス中核充てん所」認定
「災害時対応型LPガス中核充てん所」認定
2015年
サガミホールディングス株式会社 設立。逸品屋株式会社 設立。
2016年
my電気取り扱い店事業を開始。SAGAMI茶屋海の家開店(三浦海岸)。
SAGAMI茶屋海の家
SAGAMI茶屋海の家
2019年
サガミホールディングス内にGST株式会社( Global・Standerd・Travel)を設立。 旅行業をスタート
サガミホールディングス内にGST株式会社(

ビューティー&ヘルスケア事業開始
ビューティー&ヘルスケア事業開始

カンボジアでゲストハウス事業開始
カンボジアでゲストハウス事業開始

横須賀新港沿いにある大型産直施設・よこすかポートマーケット(横須賀市新港町6)に「ミサキドーナツ」が出店。
よこすかポートマーケット「ミサキドーナツ」 よこすかポートマーケット「ミサキドーナツ」
よこすかポートマーケット「ミサキドーナツ」
2021年
横須賀中央にラーメン店"SHOWTIME-RAMEN-"をオープン。
また期間限定で海軍料亭小松跡「かき小屋横須賀中央店」 復活オープン。
SHOWTIME-RAMEN-
SHOWTIME-RAMEN-


かき小屋横須賀中央店 かき小屋横須賀中央店
かき小屋横須賀中央店
2022年
横浜DeNAベイスターズとオフィシャルスポンサー契約を結び、選手帽子にサガミのロゴが入りました。
横浜DeNAベイスターズ選手帽子
横浜DeNAベイスターズ選手帽子
2023年
北海道俱知安町にキャンプ場を設立
北海道俱知安町にキャンプ場を設立 北海道俱知安町にキャンプ場を設立 北海道俱知安町にキャンプ場を設立

SAGAMI TAXI株式会社設立
SAGAMI TAXI株式会社設立 SAGAMI TAXI株式会社設立 SAGAMI TAXI株式会社設立